2022年。
私は大学を休学し、自由気ままなライフを満喫していた。
ご飯もたくさん食べられるしバイトにも遊びにも行けるし、もう病は治ったのだと思っていた。
そして8月、21回目の誕生日を迎えた矢先、「それ」はやってきた。
古参のフォロワーはもう耳タコかもしれないが、私は高校の時にうつ状態を伴う適応障害と診断された。
高校の頃の鬱のどん底を脱すると小康状態と調子が落ちる状態を交互に繰り返しながら闘病していた。
大学に通っていた頃は大学が思っていた以上につらくて調子が落ちる時もあった。
そして、休学した。
するとたちまち元気になった。
こんなに元気な状態はここ数年で初めてだった。
どこも痛くないし倦怠感もなく頭もスッキリしていてエネルギッシュである。
バイトもほぼ遅刻欠勤なし、休みの日も出かけることが多かった。
一応精神科への通院と服薬は続けていたが、正直もう治るものだとばかり思っていたし、服薬もサボりがちで、こんなに元気なのになぜ病院に行かなければならないんだとさえ思っていた。
しかし、それがいけなかった。甘かった。
21歳の誕生日を迎えると、まず倦怠感が現れてバイトを休んでしまった。最初は暑さでやられたのだろうと思っていた。1日休むととりあえず元気になり、バイトにも行けた。そこから約10日間は元気で旅行にも行けたし、一時的なものだろうと思った。
しかし、旅行から帰った翌日、バイト中に頭がぼんやりして気を抜くと意識を失ってしまいそうになった。
旅行疲れだ、休めば治る、と思ったが翌日悪化していて頭がふわふわして気持ち悪く、バイトに行けなかった。
倦怠感も強く布団から起き上がるのも億劫になっていた。
ご飯が食べられなくなり2日で体重が2㎏減った。
そして、体調以上にメンタルがおかしくなった。
このままバイトにも行けず何もできなくなったらどうしようという不安感が強くなり気分が塞いだ。
ここでわかった。お馴染みのアレだ。
鬱くんだ。
次第に気持ちは落ちていき希死念慮も出てきた。
そして今も鬱々としている。
自分の今とこれまでの病状を振り返ってみて、自分は双極性障害なのではないかという疑いが出てきた。
これまでも良くなったり悪くなったりを繰り返していたが、やはりここ最近は私にしては元気すぎた。
双極性障害はざっくり言うと元気な時期である「躁」と、言わずと知れた「鬱」を繰り返す病気である。
躁と鬱が切り替わるスパンは人によって様々で、数年単位の人もいればコロコロ変わる人もいる。
私のここ最近は軽躁状態であったと考えられる。
躁の状態は元気なんだからいいじゃないか。
そう思う人もいるかもしれないが、躁も厄介なのである。
あまり眠らなくても平気になったり、やたらと浪費をしたり、攻撃的になったりする。
私の場合は攻撃的になったりすることはなかったが疲れ知らずで動き回ったり、物欲が大きくなったりしていた。
また、性的逸脱行動も躁状態の特徴らしく、お恥ずかしい話ここ最近はなかったが19くらいの時に節操がなかった時期があり今思えばその時も軽躁だったと思う。
また食べることがやめられなくなり体重がとても増えた。
食欲、性欲、物欲など本能が抑えられなくなるのが躁の特徴らしい。
心当たりがありすぎる。
また躁の場合とりとめもないアイデアがたくさん湧く。私も海外に行きたいとか小説を書きたいだとか色々考えたがどれもいまいち現実味がない。
ただ私の場合普段より少し元気なくらいなのでわかりにくく、普通に治ってきている状態と区別がついていなかった。
双極性障害はI型とII型があり、I型の場合躁状態の時は借金をしたり浮気をしたり時には犯罪を犯してしまったりするらしいが、II型は比較的躁が軽く軽躁と呼ばれる状態になる。
双極性障害の診断は難しく数年かかるのが普通らしい。ずっとエビリファイという薬が処方されていて、これは双極性障害の治療にも使われる薬らしい。今月で精神科に通って丸4年が経ったので、もうすぐ診断名が変わるのではないかと思う。主治医は病名を告知しないタイプなのでもしかしたらもう変わっているかもしれない。
もし本当に双極性障害だったとしたら、結構長い付き合いになりそうだ。自殺率も高い病気なので薬を飲みながらうまく付き合っていくしかない。
躁状態だと体重が増えて鬱だと減るので、転じる時の目安になりそうだ。この他にも切り替わる時のサインがありそうなので用心深く見ていこう。
これからどうなるかはわからないが、付き合い方を色々模索していこう。何か病気などについて知っている方がおられたら是非教えていただきたい。つまらない自分語りにここまで付き合ってくれた方はありがとうございました。死なないように頑張ります。