ドタバタ☆精神科閉鎖病棟入院記

2023年8月25日から約1ヶ月間、精神科閉鎖病棟に入院しておりました。

まず結論から端的に申し上げると、全然楽しくはなかったしつらい入院生活だったけど、病状は良くなりました。

入院した経緯としては、双極性障害を持っていて、軽躁状態が続いていたところに急に鬱が来て自殺未遂をしてしまい、入院することになったという感じです。

 

精神科入院から1週間

8月4日に自殺をミスり、8月21日にかかりつけの精神科を受診したところ入院することになりました。

少し遠い隣の市の病院に行くことになり、また病院が駅から遠いので病院の最寄駅からタクシーを使って行きました。

金曜に入院して、それからの土日はほとんどやる気が起こらず、ベッドから体を起こすのもつらかった。

最初は病室が四人部屋で、シンプルにうるさい人がいたりすごく話の長い人がいたりで他人の音や気配が気になり、イヤホンが手放せなくなった。

入浴のシステムがかなり面倒で、シャワーが共用なので当日中に予約を取らなければならず、それができなくて最初はあまりお風呂にも入れなかった。

ご飯は全然おいしくない。シンプルに。

ちなみに、この病院では他の患者との連絡先の交換は禁止だったが、ほぼ部屋から出ないし他の患者と仲良くなるチャンスもなく、1カ月間友達は特に出来ずに終わった。

そんなこんなで土日は寝込んだが週明けの月曜日、なんか急に元気になった。

まず入浴して、少し外に出て空気を吸ったり、おやつを買って食べたりできた。

なんと英語の勉強までできてしまった。

それからもしばらくは比較的元気だった。

辞めようと思っていたバイトをやっぱり続ける気になり、店長に電話したりした。ネットで買い物をしたりなど結構調子は上がっていた。

このまま元気になるのか、それとも躁転か!?と思っていたが、しかし──

 

重篤な副作用

入院からちょうど1週間目の朝、鏡を見たら顔が真っ赤になっていた。しかも発熱して、個室に隔離された。頭痛と倦怠感もあった。主治医からは、入院してから気づかないうちにいつのまにか増やされていたラミクタールという気分安定薬の副作用だという説明を受けた。その日の夜には熱が39度まで上がった。

解熱剤を飲んで翌日の朝には37.1度まで下がっていたが昼頃にはまた39.5度まで上がった。なんだかすごくイライラして、寂しかったり不安だったりで1日ずっと泣いて過ごした。

その日の夜に母と電話した。母の職場の同僚の娘さんが昔双極性障害で私が入院しているのと同じ病院にかかっていて、とてもいい病院だったそうだ。なんでもカウンセリングに2時間かけてくれたとか。しかし、私の場合は薬を飲ませるだけ飲ませてカウンセリングなどは一切してくれず、外来が混んでいるなど医者側の都合であまり診察もしてくれない。その辺りを疑問に思った。

そのまた翌日も依然として発熱は続いていた。感染性の発熱ではないので両親と面会できることになり、3日ぶりに入浴した。両親との話では、もう少しこの病院で頑張った方がいいのかもしれないし、先の見通しをしっかり立てたいという話になった。

しかし、両親と別れて夜になると、やっぱり家に帰りたい気持ちが強くなってまた親に電話した。そこで、父が舐めた態度を取ってきたので私としては非常に珍しく声を荒げて怒ってしまった。そうしたら、とりあえず家に帰る方向で話がまとまった。

次の日の朝、母が退院させてもらえないか、外泊という形でもしばらく家に帰れないか病院に電話してくれた。病院の答えとしては、今は体の抵抗力が下がっているし、主治医もいないので外泊の許可は出せないとのことだった。しかし、急に薬を増やされてその副作用で抵抗力が下がっているのに、それで帰れませんと言われても納得がいかなかった。

 

個室に移動

発熱から6日目に、やっと熱も下がり元の四人部屋に戻れることになった。大部屋はうるさいし全然眠れないしで嫌だったので、隔離部屋とは違う差額ベッド代がかかる個室に移してもらえないか相談した。そうしたら、翌日にはもう移してもらえた。

個室はとても快適だった。ビジネスホテルのような内装で、テレビもあるし、なんとドレッサーもついている。お風呂も部屋についているので予約しなくても好きな時に自由に入浴できるのが嬉しかった。個室に移ってからはよく眠れた。

台風が来ていて2日くらいは眠くて動けなかった。この頃ずっと飲んでいた抗うつ薬がなくなり、気分安定薬にシフトした。

 

一時帰宅

そして、入院から3週間が経つ時、一時帰宅の許可が出て、3泊家に帰った。

この一時帰宅で、私は今回の入院や薬の調整の効果を実感することになった。

まず、近場のサイゼやカラオケには行ったが遠くには出かけず、しかも夕方には必ず帰宅して、休むことができた。

これはすごいことだ。

何故なら今までの私だったら完全に引きこもるか遠くへ出かけて夜まで帰ってこないかの2択だったからだ。

0か100かしかなかったところ、50という選択肢ができた感じだった。

一時帰宅で過度にテンションが上がることもなく、病院に戻った。

 

退院まで

病院に戻ってからはなぜかすごく眠くて一日寝てばかりの毎日だった。

しかし気分はとても穏やかで、病的に無気力になっているという感じでもなかった。

そして退院の許可が降り、約1カ月で退院することができた。

 

入院して思うこと

私は精神疾患以外でも物心ついてから入院した経験がほとんどなく、ほぼ生まれて初めての入院で右も左もわからなかった。

ご飯はまずいし外に出られないしやることはなくて暇だし、うんざりしていたところに副作用が来て正直かなりむかついた。

しかし、入院中の主治医が薬をガラッと調整してくれたことでかなり病状は安定した。

これは入院していないとできなかったことだと思うし、薬をいきなり増やされて副作用が出たのも少し荒療治なだけだったのかもしれない。

外来だと副作用が出ても丁寧なケアはできないので、どうしても薬の調整には慎重になってしまうことがあると思う。

ずっと抗うつ薬を飲んでいたのを入院中の主治医が気分安定薬に変えてくれたところ安定して、今まで必死に抗うつ薬を飲んでいたのは何だったんだと思ったが、抗うつ薬も必要だったんだと思うし、それを出していた外来のかかりつけ医が悪いということではないと思う。

ただ、今の状況に気分安定薬がピッタリハマったというだけのことだ。

カウンセリングがなかったことに関しては、今回の入院の目的が休息を取ることと薬の調整だったので、まぁ仕方ないかなという感じ。

ただ、主治医の診察がいつあるのか事前に教えてくれないのは最後まで納得がいかなかった。それくらい確約してほしい。週に一回必ず診察があるとはいえ…

 

結論、入院はつらかったが、結果としては良かったのかなと思う。

正直もう入院はしたくないけれど、薬を飲みながらうまく病気と付き合っていけたらいいな。

少し長くなりましたがここまで読んでいただいた方ありがとうございました。

またね。