Some things that I feel about Yonezu(米津玄師に関する幾つかの事)

中島です。はてなブログにお引越ししました。

 

私は米津玄師の音楽が大好きなのだが、最近その思いが溢れてくるようになったので書き留めたいと思う。

前もって言っておくが、私は音楽に関しては素人だし、テレビや雑誌での米津玄師のインタビューなどもほとんど見たことがない。そのため、所謂「解釈違い」が生じるかもしれないし、彼の本来の意図やメッセージと異なることもあるが、あくまで一個人の意見として受け取って頂きたい。長文駄文になるが、よろしくお付き合い願う。

 

私は小学生の時にハチとしての彼に出会い、それから彼の音楽を聴いてきた。小学生の時は歌詞をそのまま受け取るのみだったが、成長し、また曲をよく聴き込んでわかったことがいくつかある。

 

米津玄師の音楽の魅力は、キャッチーで独特なメロディももちろんだが、あの一見不思議な歌詞にあると思う。というか、私はメロディに関しては「なんかよくわからんけどいいなあ」みたいなことしか言えないので、歌詞に言及したい。

 

彼の書く歌詞は、思いついた言葉を並べたように見える時もある。だが、よく聴き込むと背景にある思いが見えてくる。

 

彼の思いは、それぞれの曲によっても違うしもちろん聴き手によって受け取るものも違うが、私が受け取ったのは「孤独」である。

 

Foorinに提供し爆発的なヒットを残したパプリカにも、その孤独が見てとれる。

「喜びを数えたらあなたでいっぱい」と、一見ポジティブなようだが、そのあとに「帰り道を照らしたのは想い出の影法師」と続く。行きの道ではなく帰り道、今の感情ではなく想い出、というところに現れていると思う。喜びでいっぱいだったのは既に過去のことなんだ、という風にも受け取れる。

同じく大ヒット曲のLemonは、愛していた人との別れの曲だ。

この2曲から、必ず別れはやってくる、永遠の愛などないという思いが見える。

 

この2つは少し意図が読みづらいところもあるが、少しマイナーな曲にはもっとあからさまなものを感じる。

「LOSER」のカップリング曲「amen」なんかがそうだ。この曲では、彼の厭世観が強く出ているように思う。

アルバム「BOOTLEG」にある「Moonlight」は孤独を歌った曲だ。「どこへ行ってもアウトサイダー」とあるように、居場所がない、わからないという強い孤独感がある。

 

彼の抱いている孤独は、多かれ少なかれ誰もが潜在的に抱いているものだと思う。だから、ここまで多くの人の心に響くのだ。

 

昭和の文豪、太宰治はたくさんの愛人がいたことで有名だが、彼の代表作「人間失格」では強い孤独感を描いている。誰もが感じている孤独を描くのが上手いのは、太宰治と米津玄師の両者に共通していると思う。

 

誰もが感じている孤独、と言ったが、米津玄師が感じている孤独は計り知れないな、と感じる。それは、彼が高機能自閉症という発達障害を抱えているという背景からもわかるだろう。おそらく、彼も自分が人と違うことを感じていて、それが自覚的かどうかに関わらず悩んだのではないだろうか。

 

また、改めて言うことでもないが彼は天才である。凡人の私には想像もできない孤独や苦悩を抱えているのだと思う。

 

色々な意味で「人と違う」彼が創作活動によって得た大衆的な人気を、彼自身はどう感じているのだろうか。

 

わかったような口をきいて恐縮だが、繊細な彼のことだから色々感じるところもあるのだろう。

 

しかし、彼はその「思い」を創作活動に昇華するだろうし、また私自身もそれを期待している。

 

一つ言えるのは、私はこれからも彼の書く曲を聴き続けるし、応援したいということだ。私のような一人の一般人が応援したいだなんてわざわざ言うのも気がひけるが、一般人が出来ることなんて応援することしかないから仕方ない。

彼の作品を買って、たくさん聴いて応援していくしかない。

 

ここまでいちファンの戯言をつらつら述べたが、ここまで読んでいただいた方には感謝したい。きっとこれからいいことがあるよ。

 

それでは。